AD&D ヒーローオブランス
ポニーキャニオン 1991年 ファミリーコンピュータ


AD&D(Advanced Dungeons & Dragons)はご存知の方も多いだろう。

AD&Dの筆者のイメージは、洋ゲーという印象と世界で一番有名なテーブルトークRPGといったところ。

ファミコン以外では本格的に触れたことがないので、誤解があるかもしれないが。

ともかく、このAD&Dの世界観をファミコンで楽しめるようにと世に送り出された第一弾がこの作品。

ファミコンAD&Dシリーズは4作出ており、どうも作者の知る限りでは総じて悪評が高い。

確かにこの「ヒーローオブランス」も説明書もなくいきなりプレイしてみると操作性の悪さや何をしてよいか分からない感が目に付く。

だからといって説明書があればその全てが解決するというわけでもない。

そんな「ヒーローオブランス」ではあるが、幸いなことにどこでもセーブが可能な仕様となっており、操作に慣れじっくりと取り組めばやってやれなくもない。

当ホームページでは徹底攻略までは行っていないが、クリアのためのエッセンスは盛り込んであると思うので、

これからプレイしてみたいという奇特な方の参考になればと思う。


概要

このゲームは説明書にもある通り、AD&Dで馴染みのあるテーブルトークRPGではなく、横スクロールのアクションゲームとなっている。

ゲームの目的としては、8人の仲間たちと共に「ザク・ツァロスの廃墟」と呼ばれる場所へ入り、

そこから「ミシャカルの円盤」を持ち帰ることである。

ゲームは大きく分けて「序盤」「中盤」「終盤」の3つに分かれている。

当攻略ページではページの一番下にマップを載せているので、これを参考にすれば、容易に先へ進むことができるだろう。

マップを見てもらえば、敵の出現、罠も予測できるので安心して冒険ができるはずだ。


このゲームの大きな問題は横スクロールにもかかわらず方角というシステムを採用していることだ。

これが現在の自分の位置を非常に把握しづらくしているように思う。

また、一部の場所では方角がおかしくなっているようだ(故意かミスかは不明だが)。

プレイする際は方角と当攻略ページの地図をよく見比べて、地図の読み方をよく理解してもらえばまず迷うことはなくなるだろう。


また、このゲームを語るうえで扉への入り方が分からないといった話が一部取り沙汰されているようだが、

ファミコンに親しんでいるプレイヤーであればある程度時間をかければ気づくことができるレベルだと思う。

また、説明書には扉の移動に関する記述もあり、そこまで不親切な仕様ではないと筆者は考えている。


クリアまでの流れ

基本的に「ミシャカルの円盤」以外、必須アイテムはない。

スタートからラスボスのいる部屋まで最短で進めばよい。

地図を見てもらうとわかるが、「中盤」のところで「迷宮」ゾーンへ進むことができる。

色々なアイテムを取ることができるがクリアするだけなら無理して行く必要は全くない。

ぶっちゃけた話、僧侶の魔法(ゴールドムーン)で回復しながら進めば、攻撃魔法もアイテムも全くいらない。

魔法自体もかなりの回数使用可能(説明書では200チャージ)。例えば、キュア・ライト・ウーンズは消費1。


各キャラの特徴

このゲームは8人のキャラクターを選択しながら進むことができる。

正直なところすべてのキャラを使用する必要はなく、一部のキャラだけで進めていくことは可能。

筆者的に役に立った主要キャラクターについて簡単に述べる。

「ゴールドムーン」 最重要人物。クリアするために必要な人。他の人で代替できるかは未検証だが多分青水晶の杖が使えれば・・・。

「フリント」 戦闘員1。背が低くボザク・ドラコニアンの魔法攻撃が当たらない。攻撃力もそこそこで筆者が好きなキャラ。

「タッスルホッフ」 罠を検知して外してくれる。地図を見ないでプレイしたい人は必要か?普段は無能。

「キャラモン」 戦闘員2。攻撃力が高くフリントの次に筆者が重宝していた。リヴァーウィンドでもいいかも。

「レイストリン」 基本戦闘させることはないが敵を眠らせるスリープは結構有効。穴を飛ぶとき浮遊ジャンプは有利なように見えて意外とやりづらい?


敵との戦闘

このゲームは操作性が良いとは言えない。

敵を倒すにはタイミングを見計らって剣で一気に切りつける形がよい。

攻撃がうまく当たらないときは、一度距離を取ってからもう一度間合いを詰めた方がよい。

とはいえ、敵によっては厄介な奴もいるので注意されたし。

敵の情報はマップのところにも載せてあるのでそちらも併せて参考にしてほしい。

「人間」 剣で一気にやっつけよう。

「アガー(どぶドワーフ)」下段攻撃でないとダメージを与えられないようで、ここでこのゲームの操作性の悪さが多少災いする。
                       攻撃が当たらないときは一度距離を取った方がよい。攻撃が当たったら一気に畳みかけよう。

「ボザク・ドラコニアン」攻撃魔法を使ってくる。また、近づくと後ずさるため、うまくタイミングを狙わないと空振りしてしまう。
                      背が低いフリントなら真っ直ぐの魔法攻撃ならば当たらないので一気に間合いを詰めて攻撃しよう。

「バアズ・ドラコニアン」 剣で一気にやっつけよう。

「巨大クモ」 飛び越えて無視しよう。

「トロール」 剣で一気にやっつけよう。

「亡霊」 剣で一気にやっつけよう。 

「レイス」 無視。素通りが一番。

「幼生ブラック・ドラゴン」 一番の強敵。近づくと後ずさるため、うまくタイミングを狙わないと空振りしてしまう。
                        一定の間合いになるとアシッド(酸)を吐いてくるので間合いを詰め気味に切りつけるイメージ。
                        ただ、画面端にまで追い詰めてしまうとスクロールの関係かこちらの攻撃は当たらず向こうのアシッドが
                        ガンガン当たり瞬殺されるので注意。
                        上段攻撃が当たりやすい気がする。赤のポーションで動けなくして素通りするのもよい。
                        スリープも効果があった気がする。


ラスボス(キサンス)との戦闘

何度かキサンスとの戦闘を重ねると通常攻撃では全くダメージを与えられないことが分かってくる。

こうなってくるとこのゲームで残された攻撃方法は「飛び道具」「攻撃魔法」しかない。

正解は「飛び道具」

何を使えばよいかは敢えて書かないことにする。ただ、このページをちゃんと読めばわかると思いますが。


ラスボスを倒したのちに「ミシャカルの円盤」を一定時間内に取らないと、そのまま「ザク・ツァロスの廃墟」を出てしまいバッドエンドとなる。
そういう意味ではマルチエンディング。



未検証部分

魔法使いの魔法に「ディテクト・マジック」「ディテクト・インヴィジブル」がある。

説明書によると、前者は「マジックアイテム」の場所が分かる、後者は「透明の者」がいるとわかる、とある。

どうやら地図に書き込めていない「マジックアイテム」があるようだ。

ひとつだけ見つけたので、地図に書き込んでいる(青い星)。

また、「透明の者」が味方なのか、敵なのか?ゲームをプレイする上で何もないところでダメージを受けたことはないのだが。

味方だとすれば、何か有益な情報をくれるキャラクターがいるのか?

攻略本に載っているかもしれないので、手に入れる機会があればまた調べてみようと思う。





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